深セン旅行に行ってきた

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深センは香港の新界と接する場所に位置し、中国で経済特区に指定されている、広東省の都市です。ファーウェイやテンセント、BYD、DJIといった世界的に有名な企業が本社を置く、中国の代表的なハイテク都市でもあります。

私は小学生の頃からハイテク都市としての深セン市に憧れを持ち、今回初めて数人の高校生とSFC生で深セン市を訪れ、様々な技術を体験することができました。

事前準備

パスポート

当たり前ではありますが、基本的にパスポートの有効期限が6ヶ月以上であることが好ましいです。私は学校の修学旅行の関係で今年に既にパスポートセンターで申請を行い受け取っていたので問題はありませんでした。国際線の予約やビザ申請にはパスポートが必要なので、旅行の一ヶ月前には準備しておくことをお勧めします。

戸籍謄本やパスポート用写真、本人確認書類などが必要です。私はマイナンバーカードが申請待ちであったため、2点の保険証 + 学生証 (デジタル)を提示しました。

航空券の予約

学生旅行なので、リスクと体力は使いますが、スカイスキャナーを使って、羽田空港から虹橋国際空港経由で深セン宝安国際空港へ向かうルートの航空券を予約しました。

中国の空港ではスルーバゲージできないことが多いのですが、中国東方航空の浦東国際空港経由であれば、スルーバゲージを使えることが多いです。

本音としては、乗り換え時間も短くなかなか移動に体力を消費したのでお金をかけられるのであれば香港への直行便から陸路で入国するのがいいと思います。

ホテルの予約

深セン市内にある福田区のホテルを予約しました。すぐ近くにテスラやファーウェイ、Xiaomi、DJIなどの実店舗があり、非常に立地がいい場所でした。

ビザ

中国本土への渡航の際は、日本人は、2020年まで15日以内の滞在のビザ免除の対象でしたが、コロナ禍を理由にビザ免除措置が停止されて以降、ビザが必要になりました。

しかし、深センなどの経済特区では、例外的に深圳口岸内の査証事務所で特区旅遊(E)ビザを申請可能で、5日間の滞在が可能です。

しかし、特性上必ずしも発給されるわけではないので、私達は事前にビザを取得することにしました。 東京・名古屋・大阪などの中国ビザセンターで申請することができます。

私は有明のフロンティアビルにある中国ビザセンターで申請を行いました。15時までの営業ですが、かなり混んでいたので、朝早めに行くことをお勧めします。

また、注意点としてホテルを同行人などがまとめて予約した場合、その予約者の便の情報を提出する必要があります。また、パスポートはビザ受取まで回収されます。

保険

念の為、海外旅行保険に加入しました。クレジットカードを持っているのなら、そのカードに付帯している保険でも十分かもしれません。

オンライン申請できる保険であれば前日や当日に申請できることもありますが、便の遅延、欠航などの保証を適用するために当日の数日前に申請しておくことをお勧めします。

SIM

中国では金盾というインターネット規制があり、GoogleやFacebook、Twitter、Instagramなどが使えないので、事前に西側サービスを使用できるSIMを購入しておくことをお勧めします。

SIMピンを旅行当日数日前に紛失して焦ったので、予備のピンを持っていくことをお勧めします。

アプリ

中国では独自に経済が発展しているため、日本で使っているアプリが使えないことがあります。例えば、Googleマップは使えないので、中国の地図アプリを使う必要があります。

この記事が参考になりました: https://kuroyei.com/blog/2024/apps_for_traveling_china/

決済

深センでは現金を使用できる口が少なく、飲食店でもQRコードを読み込み、WechatやAlipayでメニューを確認して先払いで注文することが多いです。現金で支払うと逆に偽札を疑われたり、おつりをもらえないこともあり、少し嫌な顔をされることが多いので、事前に準備しておきましょう。

私は未成年なので、以下のデビットカードをWechatとAlipayに日本で事前に登録し、使用することができました。

  • 三井住友銀行 Olive (Visa)
  • 三菱UFJ銀行 (Visa)

マップ

Google Mapsなどの西側サービスは、地理的データの利用が制限されている関係で中国本土の地図がズレていたり、情報が圧倒的に少ないのでまともに使えません。私は高德地图を使っていました。

翻訳

中国語ネイティブ数人と行動していたので、あまり使う機会はありませんでしたが無難にGoogle翻訳やDeepLで問題ないと思います。

SMSの転送

現地では中国のSIMを使っていたので、もちろんSMSが受け取れません。できるだけAuthenticatorを使うようにしていますが、銀行などのログインでSMSでの認証が必要なことが多いので、できるだけ日本でアプリにログインしておきつつ、自宅に日本のSIMが入ったスマホを置いておき、IFTTTなどでメールやDiscordに通知を飛ばすようにしていました。

体験

第一印象はとにかく大きいビルが立ち並んでいることでした。全体的に東京のような詰め込み型ではなく、広々と土地を使っている印象を受けました。また、道路に走っている車も6~7割EVで、BYDとテスラが大半です。 E-Bikeが歩道を走っている事が多く、音が全然ないので注意が必要です。

空港

浦東国際空港での手荷物検査が厳しく、液体物はもちろんのこと、電子機器も取り出して検査する必要がありました。

タクシー

タクシーはWechatのミニアプリから読んで5分以内にほとんど来てくれます。それもまたEVです。価格も日本では考えられないほど安いです。なので基本的に移動にはタクシーを乗り回していました。

また、自動運転タクシーも運用中で、人は安全のために乗務していましたが、ハンドルを一切触らずに走行していました。

地下鉄

使った地下鉄すべてで手荷物検査がありました。また、乗車券はもちろんWechatで購入できます。

ホテルチェックイン

  • ホテルのチェックインは日本よりも簡単で、パスポートを提示するだけでした
  • 私が泊まったホテルでは、未成年でも親の英語の名前と電話番号をWechatで送信するだけでチェックインが可能でした。

飲食店

  • ほとんどのお店はWechatやAlipayで支払いができます (逆に現金の口がないことがほとんど)
  • メニューはWechatやAlipayで読み込むことができます
  • テーブルのQRコードから先払いで注文することが多いです
  • 決済は既にテーブルで済んでいるので、そのまま店から去ると食い逃げしている気分になります

DJI Neo体験

数週間前に発売されたばかりのDJI Neoを体験することができました。DJIのショップは街を少し歩くだけで見つかります。

HUAWEI・Xiaomi

ファーウェイやXiaomiの実店舗もあり、見た目は完全にApple Storeです。車や家電も手掛けているので、スマホショップの中に車が展示されているという日本ではあまり見られない光景もありました。

AI展示会

タイミングよく近くでAI展示会が開催されていたので、入場してみました。入場管理も当たり前のようにQRコードでした。

https://mp.weixin.qq.com/s/UHWHTL12Qp26OPnmoeaE_Q

電気街 (华强北)

深センの電気街は、日本の秋葉原の拡大版のような電気街です。液晶が割れたiPhoneの修理を30分でやってくれました。 AirPodsやVision Proのコピー品もたくさんありましたが、税関で引っかかるので流石に買いませんでした。(品質は想像以上でした)

テック企業の本社訪問

テンセントの本社を訪問しました。相変わらずのスケールです。

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